保護者が信頼するのは「うちの子が好きな先生」
保育士歴8年目の
はーちゃん先生です。
「保護者対応って、
どう話せばいいのか分からない……」
1年目の先生から、
よくそんな声を聞きます。
話しかけても反応が薄かったり、
言葉を選びすぎて
ぎこちなくなってしまったり。
対応のあとに「嫌われたかも」
「変に思われたかも」と、
不安な気持ちになる方も
いるのではないでしょうか。

私自身も、最初の頃は
毎日のように緊張していました。
でも、ある考え方をもつことで、
少しずつ気持ちが楽に
なっていきました。
子どもとの関係が保護者との信頼につながる
今でも意識しているのは、
「まず子どもに好かれること」。

子どもが先生を信頼し、
安心して過ごしていれば、
その様子を見た保護者の方は、
自然とその先生に対しても
安心感をもってくださることが
多いと感じます。
そして、ここで大切なのが
「子どもは先生との出来事を
家庭で話す」ということ。
- 「先生に絵本読んでもらった!」
- 「今日は先生と一緒に遊んだ!」
- 「先生に褒められた!」
こうした会話から、
保護者は先生の人柄や日々の関わりを
感じ取ります。

逆に、子どもが
「先生いやだ」「怒られた」と
ばかり話していれば、
保護者の信頼は揺らいでしまいます。
つまり
子どもと築いた関係は、
そのまま保護者への
メッセージになる のです。
「うちの子が好きな先生」には文句を言いづらい
これは少し極端かもしれませんが、
子どもが大好きな先生に、
強くクレームを言ってくる
保護者はほとんどいません。
なぜなら、
子どもの気持ちを一番に尊重したいから。
「うちの子が好きな先生だから、
少しくらいのことは大丈夫」
そう思ってもらえることで、
日々の小さな行き違いも穏やかに
収まることがあります。
難しい会話より「小さなエピソード」を伝える
保護者対応に自信がないときほど、
難しく考えてしまいがちですが、
まずは「今日のお子さんの様子」
を伝えることから
始めてみてください。

- 「今日は粘土をとても集中していましたよ」
- 「小さいお友だちに優しくしてくれました」
- 「昨日より片付けが早くなっていて驚きました」
ちょっとした出来事を伝えるだけで、
「愛情をもって見守っていますよ」
というメッセージになります。
保護者とうまく話せない」より「子どもとの関係を深めよう」
保護者対応に
苦手意識があるときは、
「どう接したらいいか」よりも
「まず子どもに好かれる先生になろう」
と考えてみるのも
一つの方法です。
子どもとの信頼関係は、
そのまま家庭にも伝わります。
無理に距離を縮めようとせず、
目の前の子どもに
愛情をもって関わること。
それが、いちばんの
保護者対応に
つながっていくので
はないでしょうか。
